犬のレプトスピラ症は大阪でも発生してる?レプトスピラの予防や対策について解説

「レプトスピラは大阪で発生があるの?」
「犬の混合ワクチンに含まれるレプトスピラって危険な感染症なの?」
「犬がレプトスピラにかからないためにはどうすればいい?」

レプトスピラ症という感染症について、上記のような疑問をもつ飼い主さまは多いです。
今回は犬のレプトスピラ症について解説します。
とくに、大阪での発生などについても解説するため、ぜひ今後の予防に役立ててください。

川の中で立っているジャックラッセルテリア

レプトスピラとは、ネズミなどの野生動物を媒介して犬に感染する細菌です。
犬がレプトスピラに感染すると、急性腎障害・肝障害などが起こり、死に繋がることがあります。
レプトスピラ症が疑われるときは
早急に治療を受けることが重要ということですね。
しかも、
レプトスピラは人にも感染する人獣共通感染症(Zoonosis)でもあります。
人にも感染し、
重症化すると命に関わることがあります。
レプトスピラ症は飼い主さまや動物病院スタッフにも感染する可能性のあるため、動物病院ではとても警戒される感染症です。


レプトスピラは、レプトスピラに感染しているネズミなど野生動物の尿中に排出され、
水や土壌などの環境中で数ヶ月間感染源となります
これらの感染源が、傷ついた皮膚や口などの粘膜に触れることで犬に感染します。
感染した犬が無症状でもレプトスピラを保菌し尿から排出、感染拡大に繋がることもあるでしょう。

山など自然が多い場所によく行ったり、他の犬と触れ合うことがよくある犬ではとくに注意が必要な感染症ですね。

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大阪でのレプトスピラの感染リスクは高いです。
都市部にいても、散歩コースでよくある河川敷や公園にもネズミは生息しています。
また、台風や集中豪雨による冠水で汚染された水や土壌から感染するリスクもあります。

実際に大阪でも、2017年に9頭の死亡例を含む11頭のレプトスピラ疑いの集団発生報告がありました。
死亡した9頭のうち8頭が同じ河川敷を散歩コースにしていて、同じ経路で感染した可能性が考えられています。
とくに以下のような場所に注意が必要ですね。

  • 河川敷
  • 公園の水たまりや池
  • 雨上がりの側溝
  • 草むら・茂み
  • 繁華街の路地裏

雨の日が多い梅雨や台風シーズンは感染リスクも高まりますので注意しましょう。


世界中で発生しているレプトスピラ症ですが、
日本国内では関東以西でみられることが多いです。
犬がレプトスピラ症と判断されたら動物病院から保健所に報告する必要があるほど、
レプトスピラ症は病性の強い危険な感染症です。
全国での報告は毎年30例ほどになりますが、それ以外にも診断に至らなかった例や報告されていない例なども含めれば、実際の数はもっと多いと考えられます。

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レプトスピラに対する予防や対策としては以下のようなことがあります。

  • ワクチンを接種する
  • 散歩コースを見直す
  • 感染疑いのある犬とは接触しない


レプトスピラは
重症化すると命に関わります
犬の身体に負担がかかるだけでなく、治療にも時間がかかり費用の負担も大きく、
感染予防が大切なポイントになります。

キャンプに行ってテントの前で眠る犬

ワクチンを接種する

レプトスピラは7種以上の混合ワクチンに含まれています。
7種以上の混合ワクチンは、1年に1回の接種が推奨です。
定期的に接種することでリスク回避に繋がります。
キャンプに行く予定のある犬や、水遊びが好きな犬は必ず接種しましょう。


ただし、レプトスピラには250種類以上もの血清型があります。
犬に病原性があるのはそのうち8〜10種類ほどと考えられています。
現在流通しているワクチンでは、4種類の型が含まれているものが最大です。
病原性のある全ての血清型を網羅できる混合ワクチンはありません

散歩コースを見直す


犬の散歩コースに、ネズミが生息していそうな場所が含まれているのであれば避けることも大切です。
河川敷や草が生い茂っている場所などはむやみに近づかない方が良いでしょう。
また、台風や雨上がり後の散歩では犬が水たまりに入って行かないよう注意が必要です。

感染疑いのある犬とは接触しない


レプトスピラ症は
犬同士での感染リスクもあります。
多頭飼いの場合は感染犬を隔離し、排泄物の処理はグローブをつけて行うなど人側での対策も必要です。


ドッグランなどでも、無症状で尿からレプトスピラを排出してしまっている犬がいる可能性もあります。
よく他の犬と接触する機会がある場合は注意が必要です。
混合ワクチンをしっかり接種するなど、自衛のためにできる対策は行いましょう。

レプトスピラの混合ワクチンを打てば、犬は絶対に感染しない?

絶対とは言い切れません。
免疫が十分でない場合や、その地域で流行している血清型が混合ワクチンに含まれていない場合、ワクチン接種をしていてもレプトスピラに感染することもあります。
ただ、混合ワクチンに含まれる血清型と感染した血清型の交差反応により、軽症で済む可能性もありますので、混合ワクチンの接種は重要です。

都市部に住んでいても犬の7種以上の混合ワクチンは必要?

必要な場合があります。
都市部でも繁華街など、ネズミが生息している場所はあります。
また、散歩のコースに河川敷や公園などが含まれていたり、一緒にキャンプに行ったりする場合はレプトスピラの予防も必要です。

犬とキャンプや川遊びに行く予定です。混合ワクチンはいつまでに接種したらいい?

ワクチンの接種から十分な免疫ができるまでに2週間ほどかかります。
少なくとも予定日から2〜3週間前には接種を完了させておきましょう。
山や川などネズミの生息地ではレプトスピラに感染するリスクが高く、7種以上のレプトスピラが入っている混合ワクチンがおすすめです。
レプトスピラを含むワクチンは効果が1年も保たないので、1年に1回しっかり接種しましょう。

 

まとめ

レプトスピラ症はネズミなどの野生動物の尿で汚染された水や土壌などから感染しやすい感染症です。
犬だけでなく、
人にも感染することがあります。
犬も人も
治療が遅れると重症化し、命に関わるため、感染予防が重要です。
大阪では犬がレプトスピラに集団感染した例があります。
都市部でもネズミの生息域では注意が必要です。
以下の場所は感染が起こりやすいため、ワクチン接種や散歩コースの見直しなどしっかり対策しておきましょう。

  • 河川敷
  • 公園の水たまりや池
  • 雨上がりの側溝
  • 草むら・しげみ
  • 繁華街の路地裏

犬の混合ワクチンなど予防でお悩みの際はお気軽にご相談ください。

 

この記事の監修獣医師
  院長 脇谷俊佑

麻布大学獣医学部獣医学科 卒業
大阪市内動物病院 勤務
城東鶴見どうぶつ病院 開院
近畿動物医療研修センター 画像科研究生
獣医教育・先端技術研究所(IVEAT)腹部超音波検査研修 修了
日本獣医がん学会 所属